ARTICLE / 07
ロゴの色は、何色まで?1色・2色・多色をどう使い分ける
ロゴの色数を固定ルールで決めず、色の役割、識別性、小サイズ、印刷・刺繍での再現性、単色版から判断する方法を整理します。
ロゴの色数に、すべての案件へ当てはまる上限はありません。色を減らせば良いわけでも、多色が悪いわけでもなく、見るべきなのは各色の役割と使用条件です。
判断の基準は「なぜこの色数なのか」を説明できることです。同じシンボルを1色、2色、4色で比較し、識別性、小サイズ、単色化、媒体での再現性を順に見ます。
01 / NO FIXED LIMIT
「何色まで?」に絶対の答えはない
色数は、ブランドの情報、ロゴの構造、使う媒体、管理する人で変わります。商品群を色で分ける仕組みと、一つの会社名を見せるロゴでは、色に求める仕事が違います。
先に上限を決めるのではなく、色が一つ増えるたびに何を区別できるのかを確認します。説明できない色は減らす候補になりますが、必要な区別まで消す必要はありません。
VISUAL 01 / 1 2 4 COLORS
まず1色で形を見る
1 COLOR
2 COLORS
4 COLORS
色を外して黒一色にすると、外形、抜き、重なり、重心が見えます。色の境界がなくても一つの記号として読めるなら、形が配色だけに依存していません。
1色版は簡略版ではなく、FAX、刻印、単色印刷、白抜きなどで使う正式なバリエーションです。カラー案を作る前と、完成前の両方で確認します。
03 / TWO COLORS
2色なら役割を分ける
2色にするなら、主体と補助、二つの事業、動きの前後など、色の担当を分けます。青は必ず信頼、緑は必ず成長という固定的な色彩心理だけで決めず、依頼内容と周囲の競合表現から理由を作ります。
面積も同じにする必要はありません。主色を広く、補助色を小さく使うと階層ができます。同面積なら対等な二要素として見えるため、伝えたい関係に合うかを確認します。
04 / MULTICOLOR
多色には理由が必要
4色以上でも、サービス群の違い、多様な参加者、順序のある動きなど、色と情報が対応していれば機能します。反対に、にぎやかさだけを足すと、どの色を覚えればよいか曖昧になります。
多色案では、背景色との組み合わせ、色指定、印刷費、担当者が扱うファイル数も増えます。見た目だけでなく、運用の複雑さを引き受ける理由があるかを見ます。
05 / SMALL SIZE
小サイズで色が混ざらないか
大きな画面で分かれて見える色も、16pxや24pxでは境界がぼやけます。細い色面が消える、隣り合う色の明度が近く一体化する、といった変化を実寸で見ます。
色だけを変えた同じ形を同じサイズで並べると、色数の影響を比較できます。形や大きさまで変えると原因を切り分けられません。具体的な実寸確認は、既存の小サイズテストも使えます。
VISUAL 02 / FOUR QUESTIONS
印刷・刺繍・看板で再現できるか
□各色に役割がある
□主要媒体で再現できる
□最小サイズで色面が分離する
□単色版でも形が成立する
特色印刷、刺繍、カッティングシート、看板塗装では、画面のRGBと同じ色や細い境界を再現できない場合があります。主要媒体の制作会社へ、色数、線幅、素材の制限を確認します。
色を増やす前に、役割、再現性、最小サイズ、単色版の四つを見ます。媒体ごとに違う簡略版が必要なら、誰がいつ切り替えるかまで使用案内へ残します。
VISUAL 03 / COLOR TO MONO
単色版を必ず確認する
COLOR
GRAY
BLACK
カラー、グレースケール、黒一色を並べます。グレースケールで近い明るさの色が同化しないか、黒一色で分割線が消えないかを見ます。
保存用チェックは、色ごとの役割、小サイズでの分離、白黒での成立、印刷や刺繍での再現、管理の複雑さの五つです。すべてに丸を付けることより、未対応の媒体と代替版を記録することが大切です。
SOURCE / 出典
- LOGO LAB JOURNAL編集部による実務整理。比較シンボルは記事用のオリジナル。
