LOGO LAB JOURNAL

ロゴデザインの「今」と「実務」が集まる、ロゴデザイナーのための情報メディア。

ARTICLE / 06

PRO'S NOTE #08

PROFESSIONAL5 MIN READ

ロゴの料金、何に対して決める?提案数・修正回数・作業範囲の考え方

ロゴ制作の料金を、提案数、修正範囲、調査、資料、納品データ、使用展開に分け、見積もりの基本範囲と追加条件を整理します。

ロゴ制作の料金は、完成したマーク一個にだけ付けるものではありません。依頼内容の整理、調査、方向性の検討、提案、修正、データ作成、納品まで、判断と作業の範囲に対して決めます。

同じロゴ制作でも、案件の規模、経験、取引形態、地域、必要な媒体で条件は変わります。ここで示すのは万能な料金表ではなく、自分の見積もりに何を含めるかを確認するための枠組みです。

VISUAL 01 / WORKFLOW

ロゴ1個の値段ではない

  1. 01

    調査

  2. 02

    考案

  3. 03

    提案

  4. 04

    修正

  5. 05

    納品

見積もりでは、完成データの前にある判断と作業も範囲へ含めます。

見積もりの中身を、調査、考案、提案、修正、納品の工程に分けます。完成データだけを見ると、その前に行った比較や判断が料金から抜けやすくなります。

各工程に何時間かかるかを一度記録すると、次の見積もりで根拠を作れます。打ち合わせ1.5時間、調査3時間、考案8時間、提案資料4時間、修正3時間、納品2時間なら合計21.5時間です。ここへ管理時間や経費をどう含めるかは、自分の取引条件に合わせます。

02 / PROPOSALS

提案数が増えれば作業も増える

初回1案と3案では、描く数だけでなく、異なる方向性を考え、比較できる状態へ整え、説明する時間も変わります。3案を少しずつ変えただけでは、選ぶ材料になりません。

提案数を決めるときは、案ごとの役割までセットにします。方向性を広く選ぶ段階なのか、一つの方向を仕上げる段階なのかで、同じ3案でも作業量は変わります。追加案を求められた場合の扱いも先に書きます。

03 / REVISIONS

修正回数は「回数」より範囲を決める

文字間を調整する一回と、決めた方向を白紙に戻して作り直す一回は、同じ作業量ではありません。「2回まで」と回数だけを書くと、どこまでが調整か分かれます。

色、太さ、間隔など採用方向内の調整と、別モチーフへの変更や追加方向の制作を分けます。依頼内容そのものが変わった場合は、残り回数で吸収せず、スケジュールと見積もりを更新します。

04 / INVISIBLE WORK

初回提案までに見えない作業がある

初回提案までには、ヒアリング記録の整理、競合や周辺表現の確認、避ける構成の整理、ラフ比較、書体や色の検討があります。表に出る3案だけを工数として数えないことが大切です。

提案資料も作業範囲です。ロゴ単体だけを見せるのか、コンセプト、比較、小サイズ、モックアップまで用意するのかを決めます。会議への参加や議事整理が必要なら、その時間も見積もりへ入れます。

05 / DELIVERY

納品データはどこまで含む?

AI、PDF、SVG、PNG、JPEGは用途が違い、すべての案件で同じセットが必要とは限りません。印刷用CMYK、画面用RGB、透過PNG、黒一色、白抜き、縦組み、横組みなど、実際に使うものを確認します。

ファイル形式だけでなく、配色数、配置数、サイズ違い、簡易使用案内を含むかも書きます。特殊形式や大量のカラーバリエーションは、必要性を確認してから基本範囲か追加作業かを決めます。

VISUAL 02 / SCOPE

追加作業になる境界を決める

01

基本範囲の例

依頼整理/調査/方向検討/合意した提案・修正/納品

02

追加になりやすい例

全面再制作/追加案/ガイドライン/名刺・看板・Web展開

LOGO LAB JOURNAL制作。案件の条件に合わせて確認してください。

基本範囲には、依頼内容の整理、周辺調査、方向性検討、決めた数の初回提案、採用方向内の調整、合意した形式での納品を置けます。これは一例であり、案件ごとに増減します。

方向決定後の全面再制作、追加提案、詳細なガイドライン、名刺・看板・Webへの展開は、別の成果物になり得ます。国内サービスの公式料金ページでも、提案数、修正回数、納品形式、追加条件の組み合わせは各社で異なります。金額だけでなく範囲を比べる必要があります。

VISUAL 03 / ESTIMATE CHECK

料金を伝えるときの項目

□提案数

□修正範囲

□納品形式

□使用展開

□スケジュール

□追加作業条件

案件の条件と確認結果を一緒に保存します。

見積もりには、提案数、修正の範囲、納品形式、使用展開、スケジュール、追加作業の条件を並べます。作業開始、初回提案、方向決定、納品の区切りも書くと、変更がどの段階で起きたか共有できます。

返答例は「初回3案、方向決定後の調整2回、AI・PDF・PNGでの納品までを基本範囲としています。方向性決定後の全面再制作や追加案は別途お見積もりします」。数字や形式を正解として使わず、実際の案件に合わせて置き換えてください。

料金に含める範囲を、見積条件チェックに残す

KITの「見積条件チェック」で、提案・修正・納品など、見積もりの前提を整理できます。

案件ヒアリング整理シートとあわせて、聞いた条件を作業範囲へまとめる際に使えます。

2,980円(税込・買い切り)

見積条件チェック入りのKITを見る ↗

SOURCE / 出典