LOGO LAB JOURNAL

ロゴデザインの「今」と「実務」が集まる、ロゴデザイナーのための情報メディア。

ARTICLE / 18

PRO'S NOTE #06

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似たロゴを見つけた。どこまで似ていたら作り直す?

似たロゴを見つけたとき、モチーフ、構成、比率、シルエット、色、業種、意味の7軸で再設計の優先度を整理します。

制作途中や納品前に、よく似たロゴを見つけることがあります。慌てて全部を捨てる前に、何が重なって見えるのかを分解します。

ここで扱うのはデザイン実務の整理であり、商標侵害の法的判断ではありません。類否や登録可能性の確認が必要な案件は、弁理士などの専門家へ相談してください。

検索した日時、検索語、確認した区分や業種、比較画像を案件フォルダへ残します。後から見つけた場合も、どの情報を基に何を変えたかを説明しやすくなります。画像検索だけで確認を完了せず、必要な商標調査は別の工程として扱います。

VISUAL 01 / SEVEN AXES

「似ている」には種類がある

□モチーフ

□構成

□比率

□シルエット

□色

□業種

□意味

案件の条件と確認結果を一緒に保存します。

モチーフ、構成、比率、シルエット、色、業種、意味の7軸に分けます。一つだけ共通する場合と、複数が同じ方向へ重なる場合ではリスク感が違います。

比較するときは両方を同じ大きさにし、カラーと白黒、遠目のシルエットを並べます。記憶だけで比べないことが大切です。

02 / MOTIF

モチーフが同じ

円、葉、鳥、頭文字など、よく使われるモチーフが同じだけなら、直ちに同じロゴとは限りません。次に構成、意味、業種が重なるかを見ます。

抽象モチーフほど選択肢は共有されます。独自性は、切り欠き、線の流れ、重心、余白、文字との関係に移して確認します。

VISUAL 02 / SAME CIRCLE

構成が同じ

同じ円でも、単体・重なり・反復で視線の流れと意味が変わります。

同じ円を使っても、単体、重なり、分割、放射では読み取る動きが変わります。要素数と配置順、余白の形が近いと、モチーフ以上に似て見えます。

構成が近い場合は、パーツを少し動かすだけで終えず、情報の組み立て方から変えます。中心型を並列型へ変えるなど、視線の流れを再設計します。

04 / SILHOUETTE

シルエットが近い

黒一色にして外形だけを見たとき、同じ塊に見えるなら優先して見直します。細部を変えても、縮小時の記憶は外形に残るためです。

輪郭の頂点、縦横比、重心、ネガティブスペースの入口を比べます。装飾ではなく、外形を作るルールを変えます。

05 / INDUSTRY

業種まで同じ

同じ業種、近い商圏、似た名称まで重なると、利用者が取り違える可能性をより慎重に見ます。デザインだけでなく、実際に並ぶ検索結果や看板の環境も確認します。

競合調査は完成後だけでなく、方向性を決める前にも行います。見つけたロゴは模倣用ではなく、避ける構成を決める資料として残します。

06 / COLOR

色まで似ている

色だけを変えて解決するとは限りません。形、構成、業種が近い上に色も同じなら、総合印象を強める要素として扱います。

まず白黒で造形の差を作り、その後でブランドに合う色を選びます。形の類似を配色で隠さないことが重要です。

VISUAL 03 / REDESIGN

どこから再設計するか

01

外形

黒一色のシルエットと重心を変える

02

構成

要素数、配置、視線の流れを変える

03

細部

比率、余白、端部を最後に整える

LOGO LAB JOURNAL制作。案件の条件に合わせて確認してください。

優先順位は、シルエット、構成、比率、細部の順です。外形と視線の流れを変えると、小さな調整より明確な距離を作れます。

7軸のうち何が重なり、どこを変えたかを記録します。判断に法的な確実性が必要なら、公開や出願の前に専門家へ確認してください。

SOURCE / 出典

  • LOGO LAB JOURNAL編集部による実務整理。図はすべてオリジナル。