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PRO'S NOTE #06
似たロゴを見つけた。どこまで似ていたら作り直す?
似たロゴを見つけたとき、モチーフ、構成、比率、シルエット、色、業種、意味の7軸で再設計の優先度を整理します。
制作途中や納品前に、よく似たロゴを見つけることがあります。慌てて全部を捨てる前に、何が重なって見えるのかを分解します。
ここで扱うのはデザイン実務の整理であり、商標侵害の法的判断ではありません。類否や登録可能性の確認が必要な案件は、弁理士などの専門家へ相談してください。
検索した日時、検索語、確認した区分や業種、比較画像を案件フォルダへ残します。後から見つけた場合も、どの情報を基に何を変えたかを説明しやすくなります。画像検索だけで確認を完了せず、必要な商標調査は別の工程として扱います。
VISUAL 01 / SEVEN AXES
「似ている」には種類がある
□モチーフ
□構成
□比率
□シルエット
□色
□業種
□意味
モチーフ、構成、比率、シルエット、色、業種、意味の7軸に分けます。一つだけ共通する場合と、複数が同じ方向へ重なる場合ではリスク感が違います。
比較するときは両方を同じ大きさにし、カラーと白黒、遠目のシルエットを並べます。記憶だけで比べないことが大切です。
02 / MOTIF
モチーフが同じ
円、葉、鳥、頭文字など、よく使われるモチーフが同じだけなら、直ちに同じロゴとは限りません。次に構成、意味、業種が重なるかを見ます。
抽象モチーフほど選択肢は共有されます。独自性は、切り欠き、線の流れ、重心、余白、文字との関係に移して確認します。
VISUAL 02 / SAME CIRCLE
構成が同じ
同じ円を使っても、単体、重なり、分割、放射では読み取る動きが変わります。要素数と配置順、余白の形が近いと、モチーフ以上に似て見えます。
構成が近い場合は、パーツを少し動かすだけで終えず、情報の組み立て方から変えます。中心型を並列型へ変えるなど、視線の流れを再設計します。
04 / SILHOUETTE
シルエットが近い
黒一色にして外形だけを見たとき、同じ塊に見えるなら優先して見直します。細部を変えても、縮小時の記憶は外形に残るためです。
輪郭の頂点、縦横比、重心、ネガティブスペースの入口を比べます。装飾ではなく、外形を作るルールを変えます。
05 / INDUSTRY
業種まで同じ
同じ業種、近い商圏、似た名称まで重なると、利用者が取り違える可能性をより慎重に見ます。デザインだけでなく、実際に並ぶ検索結果や看板の環境も確認します。
競合調査は完成後だけでなく、方向性を決める前にも行います。見つけたロゴは模倣用ではなく、避ける構成を決める資料として残します。
06 / COLOR
色まで似ている
色だけを変えて解決するとは限りません。形、構成、業種が近い上に色も同じなら、総合印象を強める要素として扱います。
まず白黒で造形の差を作り、その後でブランドに合う色を選びます。形の類似を配色で隠さないことが重要です。
VISUAL 03 / REDESIGN
どこから再設計するか
01
外形
黒一色のシルエットと重心を変える
02
構成
要素数、配置、視線の流れを変える
03
細部
比率、余白、端部を最後に整える
優先順位は、シルエット、構成、比率、細部の順です。外形と視線の流れを変えると、小さな調整より明確な距離を作れます。
7軸のうち何が重なり、どこを変えたかを記録します。判断に法的な確実性が必要なら、公開や出願の前に専門家へ確認してください。
SOURCE / 出典
- LOGO LAB JOURNAL編集部による実務整理。図はすべてオリジナル。
