LOGO LAB JOURNAL

ロゴデザインの「今」と「実務」が集まる、ロゴデザイナーのための情報メディア。

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AI × LOGO5 MIN READ

クライアントからAIロゴを渡されたら、プロは何をする?

AIで作ったロゴ案を持ち込まれたとき、気に入った要素の確認から、類似、小サイズ、再現性、再設計までを整理します。

クライアントから「AIで作ったこの案を整えてほしい」と画像を渡される場面は、珍しいものではなくなりました。AI案を否定するのではなく、依頼者が選んだ意味・印象・色の方向を確認し、引き継ぐものとして整理します。

既存記事「AIへ渡す前に決める5項目」は生成前の要件整理、本記事は生成後の案を受け取り、評価し、再設計する実務を扱います。画像を忠実にトレースするだけではなく、残す判断と作り直す判断を分けることがプロの役割です。

01 / LISTEN

まず「何が気に入っているか」を聞く

色が好きなのか、動物のモチーフが好きなのか、親しみやすい雰囲気が好きなのか。同じ画像でも、残したい理由は人によって違います。

「全部いい」なら、形、色、文字、構図、印象に分けて選んでもらいます。画像そのものを正解にせず、言葉になっていない要望を見つける資料として使います。

02 / NO TRACE

画像をそのまま清書しない

生成画像には、線のつながりが曖昧、左右の関係が不自然、文字に見えて読めないなど、拡大すると成立しない部分があります。トレースはその問題まで固定してしまいます。

まず白黒の単純な形へ置き換え、何がなくても同じ印象が残るかを見ます。細部を写す前に、中心となるモチーフと構成を再設計します。

VISUAL 01 / REDESIGN FLOW

形より先に、残す要素を分ける

  1. STEP 1

    AI案の何が好みか聞く

  2. STEP 2

    意味・印象・色・構図へ分ける

  3. STEP 3

    要件に合う要素から再設計

各段階で残す理由を言葉にし、元画像の偶然をそのまま固定しません。

AI案から、モチーフ、印象、色、構図、文字の5要素を取り出します。そのうえで、ブランドの要件に合うものだけを残し、形はゼロから組み直します。

「青だから信頼感」のような短絡ではなく、誰にどう見せたいか、どの媒体で使うかと結びつけます。要素分解ができれば、元画像と違う形になっても合意を取りやすくなります。

AIへ渡す前に決める5項目 →

VISUAL 02 / KEEP REVIEW DROP

類似・再現性・小サイズを確認

01

残す

合意した意味・印象・色の方向

02

見直す

類似・再現性・小サイズ・文字

03

捨てる

偶然の細部・破綻した線・読めない文字

LOGO LAB JOURNAL制作。案件の条件に合わせて確認してください。

似た商標や同業のロゴがないかは、モチーフだけでなく、外形、配置、文字との組み合わせまで見ます。画像検索や商標調査は確認の入口であり、法的な可否をデザイナーだけで断定しません。

単色にできるか、24pxで識別できるか、印刷や刺繍で再現できるかも確認します。権利や商標の判断が必要な案件では、生成サービスの最新規約を確認し、弁理士・弁護士など専門家へ相談します。

05 / VECTOR

ベクター化=完成ではない

自動トレースでパスに変換しても、不要な点が増えただけなら運用しやすくなりません。曲線の連続性、左右の重さ、抜きの幅、アンカーポイントの位置を整理します。

完成条件は拡大できることではなく、必要な媒体で同じ印象を保てることです。横組み、縦組み、単色、小サイズなど、使う形を一つのシステムとして用意します。

VISUAL 03 / FIVE CHECKS

プロが足すのは「判断」

□ブランドとの一致

□類似のリスク

□形の再現性

□文字の可読性

□媒体への展開

案件の条件と確認結果を一緒に保存します。

プロが加えるのは装飾ではありません。ブランドとの一致、類似のリスク、形の再現性、文字の可読性、媒体展開の5点を比べ、採用と修正の理由を示します。

AI案の評価方法をより細かく見るなら、既存のブランドシステム比較も参考になります。生成結果の一枚だけでなく、修正と展開まで同じ条件で見ています。

AIロゴのBrand System Benchmarkを見る →

07 / HANDOVER

引き継ぐもの / 作り直すもの

引き継ぐのは、クライアントが選んだ意味、印象、色の方向などです。作り直すのは、偶然できた細部、読めない文字、不安定な線、用途に合わない構成です。

提案時には、元画像、要素分解、再設計案を同じページに並べます。どこを守り、なぜ変えたかが見えれば、AI案を否定せずにプロの仕事を説明できます。

AIロゴを受け取った後の要件を、ヒアリングシートに整理する

KITの「案件ヒアリング整理シート」で、依頼内容を聞き直す際の情報をまとめられます。

AI案から残したい印象と、実際の使用媒体など、再設計の前提を整理する場面で使えます。

2,980円(税込・買い切り)

案件ヒアリング整理シート入りのKITを見る ↗

SOURCE / 出典

  • LOGO LAB JOURNAL編集部による実務整理。法的助言ではありません。