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クライアントからAIロゴを渡されたら、プロは何をする?
AIで作ったロゴ案を持ち込まれたとき、気に入った要素の確認から、類似、小サイズ、再現性、再設計までを整理します。
クライアントから「AIで作ったこの案を整えてほしい」と画像を渡される場面は、珍しいものではなくなりました。AI案を否定するのではなく、依頼者が選んだ意味・印象・色の方向を確認し、引き継ぐものとして整理します。
既存記事「AIへ渡す前に決める5項目」は生成前の要件整理、本記事は生成後の案を受け取り、評価し、再設計する実務を扱います。画像を忠実にトレースするだけではなく、残す判断と作り直す判断を分けることがプロの役割です。
01 / LISTEN
まず「何が気に入っているか」を聞く
色が好きなのか、動物のモチーフが好きなのか、親しみやすい雰囲気が好きなのか。同じ画像でも、残したい理由は人によって違います。
「全部いい」なら、形、色、文字、構図、印象に分けて選んでもらいます。画像そのものを正解にせず、言葉になっていない要望を見つける資料として使います。
02 / NO TRACE
画像をそのまま清書しない
生成画像には、線のつながりが曖昧、左右の関係が不自然、文字に見えて読めないなど、拡大すると成立しない部分があります。トレースはその問題まで固定してしまいます。
まず白黒の単純な形へ置き換え、何がなくても同じ印象が残るかを見ます。細部を写す前に、中心となるモチーフと構成を再設計します。
VISUAL 01 / REDESIGN FLOW
形より先に、残す要素を分ける
STEP 1
AI案の何が好みか聞く
STEP 2
意味・印象・色・構図へ分ける
STEP 3
要件に合う要素から再設計
AI案から、モチーフ、印象、色、構図、文字の5要素を取り出します。そのうえで、ブランドの要件に合うものだけを残し、形はゼロから組み直します。
「青だから信頼感」のような短絡ではなく、誰にどう見せたいか、どの媒体で使うかと結びつけます。要素分解ができれば、元画像と違う形になっても合意を取りやすくなります。
VISUAL 02 / KEEP REVIEW DROP
類似・再現性・小サイズを確認
01
残す
合意した意味・印象・色の方向
02
見直す
類似・再現性・小サイズ・文字
03
捨てる
偶然の細部・破綻した線・読めない文字
似た商標や同業のロゴがないかは、モチーフだけでなく、外形、配置、文字との組み合わせまで見ます。画像検索や商標調査は確認の入口であり、法的な可否をデザイナーだけで断定しません。
単色にできるか、24pxで識別できるか、印刷や刺繍で再現できるかも確認します。権利や商標の判断が必要な案件では、生成サービスの最新規約を確認し、弁理士・弁護士など専門家へ相談します。
05 / VECTOR
ベクター化=完成ではない
自動トレースでパスに変換しても、不要な点が増えただけなら運用しやすくなりません。曲線の連続性、左右の重さ、抜きの幅、アンカーポイントの位置を整理します。
完成条件は拡大できることではなく、必要な媒体で同じ印象を保てることです。横組み、縦組み、単色、小サイズなど、使う形を一つのシステムとして用意します。
VISUAL 03 / FIVE CHECKS
プロが足すのは「判断」
□ブランドとの一致
□類似のリスク
□形の再現性
□文字の可読性
□媒体への展開
プロが加えるのは装飾ではありません。ブランドとの一致、類似のリスク、形の再現性、文字の可読性、媒体展開の5点を比べ、採用と修正の理由を示します。
AI案の評価方法をより細かく見るなら、既存のブランドシステム比較も参考になります。生成結果の一枚だけでなく、修正と展開まで同じ条件で見ています。
07 / HANDOVER
引き継ぐもの / 作り直すもの
引き継ぐのは、クライアントが選んだ意味、印象、色の方向などです。作り直すのは、偶然できた細部、読めない文字、不安定な線、用途に合わない構成です。
提案時には、元画像、要素分解、再設計案を同じページに並べます。どこを守り、なぜ変えたかが見えれば、AI案を否定せずにプロの仕事を説明できます。
AIロゴを受け取った後の要件を、ヒアリングシートに整理する
KITの「案件ヒアリング整理シート」で、依頼内容を聞き直す際の情報をまとめられます。
AI案から残したい印象と、実際の使用媒体など、再設計の前提を整理する場面で使えます。
2,980円(税込・買い切り)
案件ヒアリング整理シート入りのKITを見る ↗SOURCE / 出典
- LOGO LAB JOURNAL編集部による実務整理。法的助言ではありません。
