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PRO'S NOTE #07
ロゴのモックアップ、何枚あれば十分?「見せるため」ではなく「判断するため」に使う
ロゴ提案のモックアップを盛りすぎず、案件の主要媒体2〜3点に絞って、複数案を公平に比較する方法を整理します。
モックアップは、ロゴを魅力的に飾るためだけの画像ではありません。実際の媒体で、サイズ、余白、色、周囲の情報との関係を確かめる判断材料です。
本記事は提案資料全体の構成ではなく、モックアップの必要数と主要接点の選び方に集中します。枚数ではなく、判断に必要な異なる使用条件を押さえることが基準です。
VISUAL 01 / APPLICATIONS
3つのモックアップで、使用イメージを具体的に確認する
01
名刺

小さな印刷物では、ロゴタイプの読みやすさと紙面内でのサイズ感を確認します。
02
Web / デジタル

画面では、横幅や周囲の余白を含め、Web上で無理なく使えるかを確認します。
03
看板 / サイン

実空間では、離れた距離からの認識性と建物とのバランスを確認します。
印刷・デジタル・実空間のように異なる媒体でロゴを見ると、サイズ感、視認性、印象の違いを確認しやすくなります。ここでは名刺で小サイズ、Webで画面上の横幅、看板で離れた場所からの認識性を見ます。
モックアップは3枚が正解という意味ではありません。1種類だけでは確認できる条件が少なく、2〜3種類なら主要用途を比べやすくなります。大量に用意しても、同じような条件が重なると判断材料より演出が増えることがあります。必要数は案件によって変わります。
02 / LOGO FIRST
まずロゴ単体
最初に白地と黒地でロゴ単体を見せます。形、文字、色、バランスを確認せずモックアップから入ると、紙の質感や写真の雰囲気で案を選びやすくなります。
複数案は同じ大きさ、余白、背景、媒体で比べ、採用後の使用場面確認とは分けます。提案資料全体の順番や構成は、既存記事で詳しく扱っています。
03 / KEY TOUCHPOINTS
次に主要媒体2〜3点
名刺、Web、看板など、実際に使用頻度が高い媒体を選びます。紙・画面・空間のように条件が違う組み合わせなら、ロゴの得意不得意が見えます。
すべての用途を提案時に作る必要はありません。決定に影響する媒体を優先し、採用後のガイドライン制作で展開を増やします。
VISUAL 02 / INDUSTRY TABLE
媒体は案件で変える
01
飲食・小売
看板 / メニュー / 包装
02
採用・BtoB
Web / 会社案内 / 社員証
03
物流・製造
車両 / ユニフォーム / サイン
飲食店なら看板、メニュー、包装。採用中心の企業ならWeb、会社案内、社員証。物流なら車両、ユニフォーム、倉庫サインというように、顧客がブランドを見る場所から選びます。
名刺は作りやすい定番ですが、名刺をほとんど使わない事業なら優先度は下がります。ヒアリングで主要な接点と、失敗すると困る接点を一つずつ聞きます。
VISUAL 03 / SAME CONDITIONS
3案なら同じ条件で見せる
01
案 A
白地・同じ幅・同じ媒体
02
案 B
白地・同じ幅・同じ媒体
03
案 C
白地・同じ幅・同じ媒体
案Aは看板、案Bは名刺、案Cはパッケージという見せ方では、ロゴと媒体のどちらを評価したのか分かりません。3案すべてを同じ場面、同じ縮尺、同じ光で並べます。
方向性の作り方から見直す場合は、既存記事の3方向提案も参考になります。差を作ったあと、比較条件を揃えることで説明がつながります。
06 / LESS THEATER
リアルすぎる演出に頼らない
強い反射、深い影、斜めの遠近、金属の質感は印象を良く見せますが、細部の評価を難しくします。判断用では正面に近い角度と自然な光を選びます。
モックアップの素材感がブランドに合うかも確認します。高級感のある箔押しを見せても、実際の予算や印刷条件で使えなければ、誤った期待を作ります。
07 / ENOUGH
必要数は、確認条件で決める
主要媒体の条件が重複しないように選び、未確認の懸念があれば追加します。2〜3点は一例で、必要数は案件によって変わります。
各画像には、小サイズ、背景色、遠距離など「何を判断するか」を添えます。役割が明確なら、モックアップは装飾ではなく検証資料になります。
案件の確認に使える実務ツールは、TOOLSページにまとめています。 →
SOURCE / 出典
- LOGO LAB JOURNAL編集部による実務整理。
