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PRO'S NOTE #03
「もう少し今っぽく」で、どこを直す? 曖昧な修正指示の読み解き方
「今っぽく」「何か違う」「高級感」といった曖昧なロゴ修正を、具体的な確認項目へ変える方法を紹介します。
ロゴ修正で難しいのは、Illustratorの操作ではありません。「もう少し今っぽく」「何か違う」「もっと高級感を」という言葉を、直せる単位まで具体化することです。
言葉をすぐ形にすると、相手の意図とずれた修正を重ねることになります。まず意味を分け、同じ基準で話せる状態をつくります。
01 / DECODE
「今っぽい」は、デザイン指示ではない
「今っぽい」が指すものは、人によって違います。細い書体、単純な形、落ち着いた色、余白の広さなど、候補はいくつもあります。
形にする前に参考例を2〜3点見せてもらい、「この中の何を今っぽいと感じますか」と聞きます。見た目の共通点が分かれば、修正する場所を絞れます。
VISUAL 01 / WORDS TO QUESTIONS
曖昧な言葉を、確認するポイントへ変える
今っぽく
→
01どの参考例の、何を今っぽいと感じますか?
高級感を
→
02落ち着き、上質さ、特別感のどれに近いですか?
親しみやすく
→
03誰に、どの場面で近く感じてほしいですか?
インパクトを
→
04一瞬で気づくことと、記憶に残ることのどちらですか?
メリハリを
→
05大小、太細、色、余白のどの差を強めたいですか?
同じ言葉でも、直す場所は一つではありません。返答を急がず、形、線、余白、色のどれを指しているか質問に変えます。
質問は選択肢を押しつけるためではなく、会話の入口をつくるためのものです。「どれも少し違う」という返答でも、避けたい方向が分かります。
02 / LOCATE
「何か違う」は、違和感の場所を探す
「何か違う」は、まだ違和感を言葉にできていない状態です。形、文字・読みやすさ、印象、ブランドらしさ、使用時の見え方の5軸で切り分けます。
たとえば「文字は読めますか」「競合と並べたとき弱く見えますか」と聞くと、好みだけではない手がかりが出ます。一度に全部を直さず、気になる場所を先に決めます。
VISUAL 02 / FIND THE GAP
「何か違う」を、5つの観点で分解する
見る場所
確認質問
判断材料
形
どの部分の形が気になりますか?
指差し/ラフ比較
文字・読みやすさ
どのサイズや媒体で読みにくいですか?
名刺/スマホ/看板
印象
どんなブランドに近づけたいですか?
参考ロゴ/Web/店舗
ブランドらしさ
今の会社らしくないのはどこですか?
理念/商品/競合比較
使用時の見え方
実際に使うと何が気になりますか?
背景色/距離/印刷条件
入力を分類し、質問で絞り、判断に使う現物を決めます。
相手に選んでもらうための分類です。答えが一つに決まらなくても、優先順位が見えれば次の案を作れます。
画面を一緒に見ながら、気になる箇所を指してもらうのも有効です。言葉だけで説明してもらうより、対象と印象を結びつけやすくなります。
03 / LUXURY
「高級感」は、金色とは限らない
高級感を色だけで作ろうとすると、用途によって印象が崩れます。余白を増やす、情報量を減らす、文字間を整える、線の精度を上げる。先に構造を見直します。
色は最後の調整です。白黒でも落ち着きや丁寧さが伝わる形なら、印刷や小さな表示でも雰囲気を保ちやすくなります。
VISUAL 03 / ALIGNMENT MESSAGE
打ち合わせ後は、認識を一文で返す
COPY & USE
認識合わせ文
今回は、シンボルの形は維持し、文字の太さと余白を調整します。採用サイトで若い層にも親しみやすく見える方向を、2案で検証します。
残すもの、変えるもの、使用場面、目指す印象を短い文にします。相手が「そこではない」と返せる具体性が目安です。
次に何案を何で比較するかまで添えると、修正範囲と確認方法がそろいます。
CONCLUSION
曖昧な修正が来たら確認する3つ
①どこが気になるかを5軸から選ぶ。②参考例のどの部分が近いか聞く。③残すもの・変えるもの・使用場面を一文で返す。
この3つを基本形にし、案件に応じて質問を調整します。
修正に入る前に、この1枚で認識を揃える
この記事で紹介した「残すもの」「変えるもの」「比較条件」の分け方は、Word 1ページのテンプレートとして無料で配布しています。
曖昧な修正指示が来たときに、修正作業へ入る前の確認に使えます。
クライアントへ返す「認識合わせ文」のひな形も入っています。
修正だけでなく、提案・見積・フォント確認・小サイズ検証・納品まで案件全体の確認を揃えたい方向けに、「LOGO LAB 実務テンプレート KIT β 0.2」も用意しています。
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SOURCE / 出典
- LOGO LAB JOURNAL編集部による実務整理。
