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PRO'S NOTE #04
その修正、本当にやる? ロゴが悪くなりそうな要望への向き合い方
要望を反映するとロゴの視認性や機能性が落ちそうなとき、拒否でも丸のみでもない伝え方と代替提案を整理します。
「全部入れたら、最初より悪くなった」というロゴ修正は実際に起こります。要望を拒否するか、全部受け入れるかの二択にする必要はありません。
大切なのは、守りたい機能を具体的に示し、要望の意図を残した別案を出すことです。
VISUAL 01 / PREFERENCE OR FUNCTION
まず「好み」と「機能」を分ける
PREFERENCE / 好み
相談して選ぶ
色・丸み・柔らかさ・強さ
FUNCTION / 機能
条件を決めて試す
可読性・再現性・識別性
色や丸みの好みには、唯一の正解はありません。一方、小さくすると線が消える、白黒で要素がなくなる、文字が読めないといった問題は使用条件で確かめられます。
話がぶつかったら、どちらを議論しているか確認します。好みは相談し、機能は実際のサイズや媒体で検証します。
VISUAL 04 / RESPONSE
「良くない」ではなく、何が起きるかを伝える
AVOID
「デザイン的に良くないので、この修正はできません。」
RECOMMENDED
「この線幅にすると、名刺では一部が消れる可能性があります。シャープにする意図は残しつつ、外形を広げる案も比較できます。」
「良くない」と評価せず、使う条件と起きる結果を伝えます。そのうえで、要望の意図を残せる代替案を添えます。
VISUAL 02 / THREE OPTIONS
言葉より、3つの比較で見せる
REQUEST
「もっと細く、シャープにしたい」
案
何を変えたか
何が起こるか
何を守れるか
A / 現在案
標準の線幅
小サイズでも輪郭が残る
視認性と安定感
B / 要望反映
線を細くする
16pxと印刷10mmで一部が消える
シャープな第一印象
C / 代替提案
線幅を保ち外形を広げる
抜けを保ったまま軽く見える
意図と小サイズ性能
現在案、要望をそのまま反映した案、意図をくんだ代替案を同じ条件で並べます。問題点だけでなく、代替案で何を守ったかも伝わります。
要望反映案をわざと悪く作ってはいけません。指定された変更を正確に反映したうえで、同じサイズ、同じ色、同じ背景に置いて差を見せます。
比較を資料にまとめるときは、課題、案の違い、推奨理由、次の確認事項を同じ順番で伝えます。
VISUAL 03 / SIZE TEST
小サイズで見れば、分かることがある
16px

SNS / favicon相当
24px

スマホUI
印刷10mm

名刺
見るポイント:L1が読めるか/細部が潰れないか
外形で認識できるか/グラデーションがどう見えるか
大きな画面では成立しても、名刺やスマホでは細部が潰れます。16px、24px、印刷10mmなど、実際の条件で並べ、白黒表示も確認します。
小サイズでは、細部を残すより外形の認識性が重要になることがあります。L1、フラスコの外形、グラデーションがどこまで見えるかを、実際の縮小表示で確かめます。
04 / FINAL DECISION
合意した仕様と、使用上の注意を共有する
確認条件と代替案を共有したうえで、最終判断を依頼者に返します。要望を採用する場合は、どの用途で制限が出るかを仕様として共有します。
必要なら、小サイズ用の簡略版を別に用意します。ひとつの形ですべてを解決できないときは、運用ルールで補います。
納品データには、使い分けが分かる短いガイドも添えます。担当者が変わったあとも、同じ問題を繰り返しにくくなります。
CONCLUSION
機能が落ちそうな修正で確認する3つ
①好みか機能かを分ける。②実際のサイズと白黒で試す。③要望反映案と代替案を同じ条件で比べる。
この3つを基本に、必要なら媒体別の仕様を用意します。
修正案を比べる前に、残すものと変えるものを揃える
要望反映案と代替案を比べる前の確認に、無料の「ロゴ修正指示の確認テンプレート」を使えます。
残すもの・変えるもの・比較条件と、クライアントへ返す認識合わせ文をWord 1ページにまとめています。
修正だけでなく、提案・見積・フォント確認・小サイズ検証・納品まで案件全体の確認を揃えたい方向けに、「LOGO LAB 実務テンプレート KIT β 0.2」も用意しています。
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SOURCE / 出典
- LOGO LAB JOURNAL編集部による実務整理。
